検査の内容
視触診
乳房の痛み、しこり、ひきつれ、乳頭分泌物、皮膚の赤み、乳頭の異常などの症状がないか等のチェックをします。
マンモグラフィ
乳房のX線撮影検査です。乳房内のしこりや石灰化の直接的な発見に加え、がんの周辺組織に生じる特有な引きつれなどによる乳がんの間接的な発見も可能であり、早期発見に役立ちます。
撮影
十分にトレーニングされた女性の診療放射線技師が撮影いたします。
撮影装置
FUJI
FILM社製の高精細デジタルマンモグラフィ撮影装置「AMULET」で撮影しています。
超音波検査
超音波検査は乳房に超音波を当て乳房の状態を断層像で診る検査法です。
乳腺の密な若い人の診断にも有効です。妊娠中でも行うことができます。
穿刺吸引細胞診
マンモグラフィや超音波で疑わしい病変が発見された場合に、良性か悪性かを判断するために行う検査です。超音波で
位置を確認しながら病変に針を刺して細胞や組織を採取して顕微鏡検査を行います。
乳がん術後のフォローアップ
当院では千葉県がんセンターなどで乳がんの手術を受けられた方の術後の経過観察を行っております。
術後の定期チェックとして視触診、マンモグラフィ、超音波検査を行い、必要に応じて採血検査、胸部X線検査、骨密度の測定などを行います。
術後の補助療法としては内分泌治療(ホルモン療法)を手術を行った病院との連携パスに基づいて行います。
手術を受けられた病院と連携をとり、術後の補助療法として内分泌治療(ホルモン療法)を行います。
内分泌治療(ホルモン療法)とは
60~70%の乳がんは女性ホルモン(エストロゲン)の刺激で発育や増殖を引き起こされるという性質を持っています。針生検や切除されたがんの組織を調べると女性ホルモンに対しての感受性がわかります。感受性がある、すなわちエストロゲン受容体(ER)またはプロゲステロン受容体(PgR)が陽性の場合は、内分泌治療を受けることによって再発のリスクを減少させることを期待します。
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LH-RHアゴニスト製剤
閉経前の女性が対象になります。この薬は脳下垂体からの指令をブロックして卵巣でのエストロゲンの分泌を抑えます。3カ月もしくは6カ月後ごとの注射をします。
この注射によって一時的に閉経後のホルモンの状態になりますので、ホットフラッシュや肩こりなどの更年期の症状が起こる場合があります。ゴセレリンやリュープロレリンなどの製剤があります。
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抗エストロゲン剤
閉経前、閉経後に関わらず使用可能です。乳がん細胞のエストロゲン受容体にエストロゲンが結びつくのを阻害して、かわりにエストロゲン受容体に結合することにより、がん細胞が増殖するのを抑える薬です。
副作用は一般的には強くはありませんが、のぼせや吐き気、おりものなどがあります。また、子宮体がんの発生率がやや高くなるという報告があります。タモキシフェン、トレミフェンなどの製剤があります。
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アロマターゼ阻害剤
閉経後の女性が対象です。閉経後は脂肪組織などにあるアロマターゼという酵素の働きによって、副腎皮質から分泌された男性ホルモン(アンドロゲン)からエストロゲンが作られるようになります。アロマターゼ阻害剤はこの酵素の働きを阻害する薬です。
副作用としては更年期様の症状や、関節痛(朝の手のこわばり)、骨塩量の低下などがあります。アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタンなどの製剤があります。
乳腺外来の予約方法
千葉市の乳がん検診の方はWEB予約をお願いいたします。
それ以外の方もご予約が必要です。
お電話か受付にてご相談ください。
受付時間 14:00~16:00
※混み合うことが多く、予約がとりにくくなっております。
マンモグラフィは現在、火曜の午前・午後と木曜の午後に実施しております。